食品の事故情報の整理・分析

2020年(1月〜12月)の事故情報についての整理・分析

告知理由別に見た事故情報

 2020年の事故情報の状況は、年間総件数717件で、2019年の747件よりも30件減(前年比96.0%)となった。総件数の年毎の推移は、2009年-577件、2010年-651件、2011年-554件、2012年-705件、2013年-488件、2014年-643件、2015年-822件、2016年-839件、2017年-750件、2018年-786件である。月平均値は59.8件、月別の件数で平均値を上回った月は、1月(63件)、8月(80件)、9月(62件)、10月(86件)、11月(65件)、12月(62件)であり、1年間の中では後半に若干の増加傾向が見られたことは昨年・一昨年と同様である。

 告知理由別では「不適切な表示/アレルゲン」が234件(32.6%)と最多で、昨年の223件(29.9%)から11件の増加となった(前年比104.9%)。次いで「期限表示の誤記(不適切な表示)/設定期限を超えて誤記」が112件(15.6%)で前年の115件(15.4%)から3件の減(前年比97.4%)であった。さらに「微生物及び化学物質の混入(微生物の増殖を含む)/カビ、酵母等の微生物」が92件(12.8%)で前年の83件(11.1%)から9件の増加となった(前年比110.8%)。

告知理由として上記3種に次ぐものとして「表示関連以外の法令違反(その恐れを含む)」が63件(8.8%)、「品質不良(殺菌不十分、変色、風味変化などの不良品)」が42件(5.9%)、「異物(夾雑物を含む)の混入/ガラス片や金属等硬質異物」が36件(5.0%)であった。

各月の表示切替:      
(単位:件、%)
No 告知理由 2020年
暦年合計
各月のデータ
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1 微生物及び化学物質の混入(微生物の増殖を含む) 食中毒事故原因の微生物、化学物質
16
(2.2)
3
(4.8)
3
(6.5)
1
(1.9)
1
(2.5)
1
(2.4)
2
(3.4)
2
(2.5)
2
(3.2)
1
(1.5)
2 カビ、酵母等の微生物
92
(12.8)
5
(7.9)
3
(6.5)
2
(3.8)
4
(10.0)
3
(7.1)
7
(11.9)
5
(8.5)
16
(20.0)
18
(29.0)
17
(19.8)
7
(10.8)
5
(8.1)
3 異物(夾雑物を含む)の混入 ガラス片や金属等硬質異物
36
(5.0)
5
(7.9)
2
(4.3)
5
(9.4)
2
(5.0)
2
(4.8)
3
(5.1)
4
(6.8)
3
(4.8)
4
(4.7)
5
(7.7)
1
(1.6)
4 昆虫・毛髪等生物由来異物、及び軟質異物
10
(1.4)
1
(1.6)
1
(2.2)
1
(1.9)
1
(1.7)
2
(3.4)
1
(1.3)
3
(3.5)
5 容器・包装不良
20
(2.8)
1
(1.6)
1
(2.2)
2
(3.8)
1
(2.5)
1
(2.4)
2
(3.4)
1
(1.7)
4
(5.0)
3
(4.8)
1
(1.5)
3
(4.8)
6 期限表示の誤記(不適切な表示) 期限表示(設定期限を超えて誤記)
112
(15.6)
9
(14.3)
8
(17.4)
10
(18.9)
6
(15.0)
4
(9.5)
11
(18.6)
11
(18.6)
14
(17.5)
5
(8.1)
10
(11.6)
10
(15.4)
14
(22.6)
7 期限表示(設定期限より前に誤記)
13
(1.8)
2
(3.2)
1
(2.5)
1
(1.7)
1
(1.3)
1
(1.6)
4
(4.7)
1
(1.5)
2
(3.2)
8 期限表示(記載もれ、貼付もれ)
20
(2.8)
3
(4.8)
3
(6.5)
1
(1.9)
3
(7.5)
2
(4.8)
1
(1.7)
1
(1.3)
1
(1.6)
2
(2.3)
1
(1.5)
2
(3.2)
9 期限表示(印字不明瞭)
1
(0.1)
1
(1.6)
10 期限表示(その他)
1
(0.1)
1
(1.6)
11 不適切な表示 食品添加物
11
(1.5)
2
(3.2)
1
(2.4)
2
(3.4)
1
(1.6)
3
(3.5)
2
(3.1)
12 アレルゲン
234
(32.6)
21
(33.3)
17
(37.0)
24
(45.3)
14
(35.0)
19
(45.2)
19
(32.2)
15
(25.4)
18
(22.5)
15
(24.2)
25
(29.1)
25
(38.5)
22
(35.5)
13 誇大表示、優良誤認
1
(0.1)
1
(1.6)
14 その他の不適切な表示
26
(3.6)
2
(3.2)
3
(5.7)
1
(2.5)
4
(6.8)
4
(6.8)
1
(1.3)
3
(4.8)
5
(5.8)
1
(1.5)
2
(3.2)
15 表示関連以外の法令違反(その恐れを含む)
(計量法関連(量目など規格不良)、食品衛生法関連(国内未承認の添加物・放射線照射等、残留農薬等違反等))
63
(8.8)
5
(7.9)
3
(6.5)
4
(7.5)
6
(15.0)
6
(14.3)
6
(10.2)
6
(10.2)
9
(11.3)
3
(4.8)
6
(7.0)
6
(9.2)
3
(4.8)
16 品質不良
(殺菌不十分、変色、風味変化などの不良品)
42
(5.9)
2
(3.2)
5
(10.9)
1
(2.5)
2
(4.8)
4
(6.8)
5
(8.5)
12
(15.0)
2
(3.2)
4
(4.7)
2
(3.1)
3
(4.8)
17 賞味期限切れ、期限切れ原材料の使用
13
(1.8)
1
(2.4)
1
(1.7)
1
(1.7)
2
(3.2)
3
(3.5)
1
(1.5)
4
(6.5)
18 その他(お詫びのみで回収理由が不明、判断不能等)
6
(0.8)
1
(1.6)
1
(1.3)
2
(3.2)
2
(3.1)
合計
717
(100)
63
(100)
46
(100)
53
(100)
40
(100)
42
(100)
59
(100)
59
(100)
80
(100)
62
(100)
86
(100)
65
(100)
62
(100)
注1: ()内の数字は各合計に占める割合(パーセント)を示す。
注2: 事故内容が同一である社告が関係する製造メーカー、流通企業等から複数出されている場合には各社告を1件として複数カウントしている。
注3: ひとつの社告が複数の新聞、Webサイトに公表されている場合には、まとめて1件としてカウントしている。
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